RSウイルスについて

乳児の呼吸器感染症の主要な原因ウイルス

RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus:RSV)は、乳幼児(特に2歳以下の乳幼児)の肺炎や細気管支炎等の下気道感染症を引き起こす主要な原因ウイルスです。一般に1歳までに50%以上の乳児が感染し、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染します1, 2)
国内で実施された調査では、急性細気管支炎による入院患児(3歳未満)のうち、RSウイルスに起因するものが76.5%と報告されています3)
また、欧米では小児期における呼吸器感染症のうち、細気管支炎の50〜90%、小児肺炎の40%がRSウイルスに起因するとの報告もあります4)
感染性の喘鳴を呈する小児から分離される主な病原体について年齢ごとの相対的な頻度をみると、RSウイルスの検出は0〜2歳で非常に多いことが報告されています5)
また、本邦の感染症発生動向調査における年齢群別割合は、0歳児約40%、1歳児約30%、2歳児10〜15%程度であり、1歳以下で全報告例の約70%、3歳以下で全報告数の90%以上を占めています6)

感染性の喘鳴を呈する小児から分離される主な病原体の年齢ごとの頻度

小児呼吸器感染症診療ガイドライン 2011, 日本小児呼吸器疾患学会・日本小児感染症学会 , p27, 2011.

1)Glezen W.P., et al : Am. J. Dis. Child, 140 : 543-546, 1986.
2)Hall C.B. : Contemporary Pediatrics : 92-110, 1993 (November).
3)Saijo M., et al : Acta Paediatr. Jpn., 36 : 371-374, 1994.
4)Hall C.B., et al : Principle and Practice of Infection Disease(4ed),New York Churchhill Livingstone : p.1501, 1999.
5)小児呼吸器感染症診療ガイドライン2011, 日本小児呼吸器疾患学会・日本小児感染症学会, p26-28, 2011.
6)国立感染症研究所感染症情報センター(http://www.nih.go.jp/niid/ja)より

RSウイルスの流行期/RSウイルス感染・重症化のリスク因子/RSウイルス感染症の治療

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RSウイルスに関する情報サイト 「RSウイルスinfo.net」

RSウイルスの情報につきましては弊社で制作している
RSウイルスinfo.netに詳しく掲載していますので、
そちらをご参照ください。

<RSウイルスinfo.net参考コンテンツ>
全国のRSウイルスの感染状況が分かる「都道府県別の流行状況」

都道府県別の現在の感染者数を把握することができます。

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